看護師の「女性比率」は何%?

【女性社会はトラブルだらけ!?】看護師として働くために

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男女比率はどれくらい?

男女比率はどれくらい?

「男性看護師の数が増えている」と耳にする機会が増えましたが、実際はどうなんでしょうか?看護業界の男女比率について見ていきましょう。

男性看護師の割合が増えている

日本の看護の現場では長い間、女性が大半を占めてきました。厚生労働省の2022年の調査では、看護師の約91.5%が女性なのに対し、男性はわずか8.5%でした。しかし、2012年時点では男性看護師は約6.2%だったため、ここ10年ほどでゆるやかに増加傾向にあることがわかります。
医療の高度化に伴い、患者さんのニーズもより多様になっています。たとえば、救急医療や集中治療室、精神科など、体力や冷静な判断力が求められる現場では男性看護師が活躍しています。また、日本全体の高齢化も男性看護師が増えている理由の1つ。男性の患者さんから「同性の看護師にケアしてほしい」という希望もあり、男性看護師のニーズも年々高まっています。

看護現場で広がる影響

男性看護師の増加は、看護の現場にさまざまなよい影響をもたらしています。たとえば、夜勤や体力が必要な業務を分担しやすくなり、チーム全体の負担軽減につながること。実際に、女性看護師の65%以上が「身体的な負担を感じている」と回答していますが、男性の参入によってその状況が少しずつ改善されつつあります。
また、チーム医療の観点からも性別の多様性は重要とされています。事実、2022年の国立国際医療研究センターの報告によると、男女のバランスが取れた医療チームのほうが、そうでないチームよりも患者満足度が約10%高かったという結果が出ています。
性別によって視点や役割が異なることが、チームワークやケアの質向上につながる、ということですね。

まとめ

男性看護師の増加は医療現場にさまざまな影響を与えています。「看護師=女性の職業」というイメージから離れつつあり、性別に関係なく、1人ひとりの能力や適性を活かした働き方が広がってきているんですね。その結果、より柔軟で質の高い医療サービスの提供が期待されるようになりました。
一方で、男女平等なキャリア形成、多様な働き方への対応、患者さんのプライバシー配慮など、今後対応すべき課題も見えてきています。これらの解決には、医療機関にとどまらず、教育機関や政策を担う立場の人たちの連携が欠かせません。
今後は単なる男女比のバランスだけでなく、多様性が生み出す価値そのものに注目していくことが大切ですよ。そのためにも、継続的な教育や啓発、柔軟な働き方の推進、リーダーシップ育成などの取り組みが求められます。
また、看護師という職業に対する固定観念を見直し、性別にとらわれず、誰もが自分の適性で職業を選べる社会を目指すことも重要なポイントです。

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